アンダルシア・恐るべきスペイン人パワー
スペイン人はみな朝から元気?
その日は朝8時のバスでアルコス・デ・ラ・フロンテーラに
行くので、早起きしてバスターミナルへ向かった。
アルコス行きのバスは7割がた埋まっていて、
スペイン人の若い女の人が多かった。
いざバスがターミナルの門を出ようという時、
前にいたバスがその門にバスのおしりをこすってしまった。
確かにそこは道の前方が工事の為ふさがれているので、
道幅がせまくかなり運転しづらい場所のようだ。
その運転手がバスから出てきた。
どうするのだろうと思いながら見ていると、
しだいに警備員や他のバスの運転手まで出て来て、
あーでもないこーでもないと言いあっている。
しばらくして運転手がバスに戻った。
もう一度トライするらしい。
すると私達のバスの社内から、ヤジが飛び交い始めた。
みんなスペイン語なので何を言っているか分からず、
知りたがりの私は大変悔しかったのだが、
おそらく「おい、頑張れよ!」とか
「へたくそ!次はしくじんなよ!」といったことを
口々に言っていたのではないかと思う。
その声の大きさとがらの悪さでは下手なおやじよりも
上をいっていた。
バスはなんとか難所をくぐり抜けた。
やれやれ。
しかし、今度は私達の番である。
我らが運転手の腕が試されるときがやってきたのである。
すると今度は、「頑張れ!我らが運転手さんよ!」とか
「上手なところを見せつけておやり!」などと
一段と大きな声でやじを飛ばす始末。
もう若い女性とは思えない興奮ぶりで、
車内は朝から大盛り上がりである。
運転手泣かせの角を恐る恐るなんとか私達のバスが
通り抜けるとみんなで拍手喝采で、
「オレ!」という闘牛まがいの掛け声まで上がっていた。
私もつられて拍手したのは言うまでもないが。
しかしこれだけではなかった。
早起きした分車内でゆっくり眠っていこうと思っていた私が
甘かった。
車内は大声で話す女の人達の声でじつににぎやかだった。
中には静かなBGMがかかっているにもかかわらず、
自分で持ってきたカセットテープを運転手に渡し
「ねえ、これかけてよ。」と言う人もいた。
運転手はしぶしぶそのとてもリズミカルで
アップテンポなテープをかけていた。
しかしまあ、
よく朝からこんなにハイ・テンションになれるものだと
感心してしまった。
低血圧の人は少ないのだろうか?
途中小さな村へレス・デ・ラ・フロンテーラを経由するので、
街中の停留所に止まった。
窓の外を見ると小さな露店があり、
おばさんがチュロスを揚げて売っていた。
揚げたてのチュロスはとてもおいしそうだった。
乗客の何人かはバスから降りて買いにいっていた。
チュロス片手にバスに戻ってきた女の人に、
運転手さんは「ひとつちょうだい」とねだり、
ひとつもらってうれしそうに食べていた。
なんだかこれは修学旅行のバスのようだ。
本当にみんな知り合いみたいである。
日本では、特に都会では見られない光景の連続だ。
スペイン人の元気の良さに圧倒されながら、
この一日は始まったのだった。
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私達がコルドバを訪れたのは、
この国に来るといつも感じることがある。
「あなた日本人?」「どこから来たの?」
イランを旅して感銘を受けたことのもうひとつは、人々が本当に親切なことだ。
イランを旅して日本とイスラムの文化の違いには驚かされるばかりだった。
「いつかヴェネチアのカーニバルを見たい」

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